エンジン腰上オーバーホールの続き4
S&S ナックルkN93様 エンジン腰上オーバーホールの続きです。
バルブスプリングは既存の物が1箇所過度に張力低下していたので、新品セットでセット圧、最大リフト圧合わせです。
通常のオーバーホールではインナースプリング、アウタースプリングのセットをバラし個々の張力測定の上で4箇所がなるべく均等な張力になる様にセットを組み替え、低いセットには最後にシム調整で合わせています。
ほぼ均一なセットができたら張力の高い2セットをインテークに振り当てるようにしています。
バルブジャンプする所まで回しきるお客様には特別にロワシート加工で4箇所完全にセット圧バチっと揃えます。
S&SKNシリーズ現行は仕様変更しているのでしょうか?
バルブカップ下のガスケット内径が小さいので加工して合わせました。
純正とは違いS&SKNシリーズ特有の構造の部分ですが、アルミのバルブカップは良いと思いますが、バルブカップにスペーサー介してロッカーシャフトを組む構造になっていますが、スペーサーがバルブカップよりも飛び出していました。
これでは液体ガスケット塗っても直ぐに漏れてくるでしょう。
平面研削盤で面研して調整しました。
ロッカーアームのスラストもKNシリーズ特有の構造ですが、S&S製品使っていますが、S&Sの規定値には入っていませんでした。
選択肢の無い専用スラストスペーサーをこちらも平面研磨でスラスト調整しました。
スラスト調整で仮組み時に動きが渋かったので確認すると4箇所全てどこかしらバルブカップとロッカー接触していましたので逃げ加工しました。
S&SKNシリーズシリンダーヘッドロッカーアーム周り純正から改善されていて良いなと思う所と、甘々で全然な所と折角なら改善して欲しい所が結構ありました。
S&Scyclesさん年俸$50000位でKNシリーズの再開発に呼んでくれないかな?
今回初めてやったけど結構案出せると思うんですよね。