オーバーホール
弊社の目指すオーバーホールとは「完全再生」です。
エンジン、トランスミッション問わずオーバーホールは、全ての消耗箇所の交換が必要です。
消耗箇所とは、ピストン、バルブ、シャフト、ブッシュ、ベアリング等の摺動箇所を指します。
一口にオーバーホールといっても、どこまでの作業を指しているのか定義が曖昧であるのが現状です。
弊社の場合、承った車両毎の診断を行う為、部品単位までの分解洗浄後 各部品を計測し リミットを越えているか否かの判断と損傷具合の確認を行いますが、ハーレーの設計思想上、交換が必要と判断した部品を購入後そのまま使用できるものも少なくありません。
新たに組み合わせる部品と既存の部品との組付け精度を上げる為、加工調整を行った後に組み込み、新車の状態 またはそれ以上の性能に戻します。
作業終了後は細心の注意をはらい、無負荷ラッピングを経て、実走行での初期慣らしを500km済ませた後に納車となります。
この初期慣らし作業は、納車後のエンジンライフに多大に影響し、ドライバーの負担軽減につながります。
累計300台以上の実績を持つグローリーエンジニアリングにお任せください。
オーバーホールが必要と思われる症状
1. オイル消費が多い
おおよそ目安として600km走行後、オイルが1L減る場合には オーバーホール を検討してください。
一般的にバイクのオイル交換推奨サイクルは3000kmとされていますが、これは油音が安定している現代の水冷エンジンでの推奨値です。
燃焼効率の悪い古い空冷エンジンは燃料を濃くせざるを得なくブローバイガスによる燃料希釈が起こり思っている以上にオイル劣化が進みます。
希釈されたオイルを使い続けることはエンジン内部の磨耗を促進し、エンジン寿命を短く終わらせることになりかねません。
このような理由から、2500km毎のオイル交換を推奨しています。
2. マフラーからの白煙
マフラーから白煙が目立つ頃にはオイル消費量もそれなりに増えているかと思います。
通常ではありえない量のオイルがエンジン燃焼室内に入り込み、ガソリンと一緒に燃える為 白煙が生じます。
原因は大きく分けて、オイル上がりとオイル下がり。
オイル下がりとは、エンジンヘッド側 バルブ周りのトラブルにより オイルが燃焼室内へ下がることで生じます。
エンジン始動時、またはアイドリング時に白煙が目立つようならオイル下がりが疑わしいです。
オイル上りは、ピストン、シリンダー、ピストンリング周りのトラブルにより オイルが燃焼室内へ上がることで生じます。
3. エンジンの不調
メカニカルノイズが大きい、加速、登坂時に力が無い、オイル漏れが目立つなどオーバーホールの必要性が無い可能性もあり、やみくもにオーバーホールをおすすめするわけではありません。
しかし何かしらのトラブルは考えられるので、不調の原因を究明し改善へのお手伝いが可能です。
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ニュートラルに入りにくい、シフトフィーリングの悪化、ギア抜け、ギアロックに加えてオイル漏れなど、トランスミッションに問題を抱えている車両も多く見受けられます。
ハーレーのトランスミッションは基本耐久性が高いので正しく修理すれば、よほどのことが無い限り壊れることはありません。
各年式、トラブル多発箇所がありますので予防的にも手を入れておくことをお薦めしています。
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