GLORY ENGINEERING

トランスミッションオーバーホール

 

83FLHP様 トランスミッションオーバーホールスタートです。
まずはスタートラインにまで戻すところからです。
左前のミッションマウントスタッドボルトネジ山再生されている様ですが、ヘリサートがマウントプレート座面より出てしまっているのと、再生後のネジ山が本来の山数より少なく再生されていたので、一度入っているヘリサートを抜き取り、とまり穴のスタッドボルトの箇所なので下穴を深く掘り直し、本来の山数でネジ山再生しました。 元のヘリサート下穴加工が斜めに掘られていたので、今回はそのまま元の下穴タップに従って再生しました。 理想は一度完全に溶接盛り穴埋めして機械加工で下穴掘り直しですが、工数とコストがそれなりに嵩んでしまいます。
車体等でどうしてもやむを得ない箇所以外は安易なハンドドリルでの下穴加工、スレッドリペアは修理ではなく逆に壊しています。
キッカー下のマウント座面は締め過ぎで座屈してしまっているので最小値で修正面研
ドレンボルト座面も座屈+オイルストーンで慣らしたのか座面が斜めになっていたので、座面のみ確保できる最小値で面研修正しました。
オイルストーンでは平面加工はできません。
バリ取り、カエリの慣らし程度に留めて下さい。
必ず斜めに隅が垂れています。
面修理とネジ山修理 旧車の修理はここから始まります。
面精度悪いとクラック原因、オイル漏れの原因になります。
ネジ山悪いのは論外です。
今後生産される事の絶対に無い旧車の修理は使い捨ての場当たり的修理ではなく次の世代に残せる恒久的修理であるべきだと思います。
 
 
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