GLORY ENGINEERING

クランク芯出しに備えてクランクピン、ピニオンシャフト、スプロケットシャフトのテーパー嵌合の擦り合わせをしています。

ツインカムの圧入クランクピン、エボ以降の3ピースのクランクに対して、5ピース組み立てで修理するにはパーツごとに交換ができるメリットがあるのですが、剛性はどうしても劣ります。

そこで出来るだけテーパー嵌合の剛性を上げる為に擦り合わせをしています。

擦り合わせをする事で過去の芯出しでテーパーを傷めてしまっているクランクもこの段階である程度把握できます。

クランクバランス前にコンロッドのスラスト調整も済ませフライホイールワッシャー組み付け状態でバランスを取りたいので、仮組みでスラスト調整します。

先日のピストン、コンロッド小端重量合わせの結果にも基づいて算出したダミーウエイトを取り付けクランクバランスを取っていきます。

工場出荷のバランス穴2つ以外はピニオンシャフト側、スプロケットシャフト側一貫性の無い位置にバランス穴が開けてありました。

やったフリなのか？　いずれにしてもこの穴を残したままでもクランクバランス取れなくはありませんが、必要以上にバランス穴を開ける事となり、重量マスを削ぐ事になってしまいますので結果全ての穴を埋める事になりクランクバランス取り直しました。