GLORY ENGINEERING

Andrews“J”カムに変更

 

81FXS様 純正Hカムからコンプレッション調整でAndrews“J”カムに変更で実測バルタイ調整しました。

カムブッシュスタッキングピン打ってなかったので加工しておきました。

分解の際ブリーザーバルブギヤが抜けず、なんとか抜くと次は入らずで最悪のケースを想像して一瞬青くなりましたが、クリアランス計測の結果一本入っていた傷のバリのせいだったのでブリーザーギヤホール修正、ブリーザーバルブギヤはラッピング修正しました。

カムブッシュにも同じく深い傷が入っていましたが、ブリーザーバルブホール共にスカッフというよりもバリが落ちて引きずってしまった様に思います。

侮るなかれバリです。

カム交換の際は基本既存のカラーコードの合ったギヤに入れ替えギヤラッシュ確認します。

ギヤラッシュ次第ではピニオンもしくはカムギヤの変更で調整が必要になる事もあります。

カムギヤ入れ替えたら何時もの通り実測バルタイ計測、修正します。

今回はイニシャルで入れた所からクランク角で5°遅らせてドンピシャ決まりました。

今回のイニシャルセットで5°はまあまあ優秀で、ただ5°位ズレてると乗り比べれば体感できるレベルで違います。

10°以上ズレている物もありますが論外です。

明らかに調子悪いです

ハーレーのシングルカムはインテーク、エキゾースト個別に振れるDOHCに比べバルブタイミングの自由度は少なく、バルタイでの味付けも難しくスウィートスポットも狭い様に思います。

カムギヤすら入れ替えていない=ギヤラッシュ調整すらしていないのはチューニングでもなんでも無く唯の部品交換です。

ハーレーはプロフィールこそヘッドワークの要らないポンカムでも作業はポンカムとはいきません。

 

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