GLORY ENGINEERING

万力愛好地帯

ゴールデンウイーク中も来店三昧でアッと言う間に終わってしまいました。
一ヶ月近くお休み頂いたにも関わらず若干また疲れが溜まり初めていますが、
今回のゴールデンウィーク中にも入庫予約頂いたので効率良く作業さばいて
いかなくてはシーズンイン早々パンクしそうなのでハリキッテいきたいと思います。
 
 
某V◯BES編集のRihoさんに深夜万力愛全開で万力について力説を受けた
影響でしょうか?
エンジン作業台用に万力買ったのですが、記事でまで万力の全バラオーバーホールしていたのに感化されて使用前に洗浄、グリースUP程度ですがしてみました。
作業最中は「俺何やってるんやろう?」と自問自答モードに入ってしまいましたがいざ組み付けると、気持ちもいいし自然と愛着も道具+αで湧くものです。
 
 
ゴールデンウイーク2泊3日 1500㎞の旅前のメンテナンス+以前から
作業予約頂いていたシフターリンケージの交換作業で入庫の83FXSBです。
 
 
ロータリートップのシフターリンケージ ガタが大きくなっていたので交換作業なのですが、インナープライマリー分解なしでいけるかと思っていたのですが、世の中もハーレーダビッドソンもそんなに甘くはありませんでした。
 
 
 
と言う事で、潔く諦めてインナープライマリー分解手順を踏んでいきますが、まずスプロケットシャフトシール逝ってそうです。
 
 
 
GLORYでめっきり装着率の低いプロクラッチですが、年数回のみの出番のプロクラッチ専用ハブプーラーでクラッチハブ分解。
 
 
 
スプロケットシャフトシール予想通り? 予想以上!? プラスチックの様に完全に硬化してしまっています。
 
 
 
Newシールを特殊工具使用で確実に真っ直ぐに入れていきます。
くれぐれもハンマーで叩いてなんて強行手段では確実な作業はできませんね。
 
 
 
ノーマルベルトドライブ車なのでシールの方向はリップが外です。
 
 
 
インナープライマリー分解でベアリングを点検したところ、明らかに嫌な感触です。
 
 
 
DUOシールナット削れてしまっています。当たって当然です。
完全人為的ミスですね。
加工で対応しておきました。
 
 
 
やっと今回のオーダー内容のシフターリンケージ交換作業にたどり着けました。
 
 
 
インナープライマリーベアリング割れの原因の対策も済ませ、その他各部調整、点検を済ませ作業完了です。
 
今回リクエストの作業はシフターリンケージの交換作業でしたが、
スプロケットシャフトシールはまだしも、インナープライマリー
ベアリングに関しては、仮にインナープライマリー分解なしで
作業ができてしまって気づかずツーリングに送り出してしまっていたらと思うと怖くなります。
 
とは言っても音が出ていた訳ではないので見つける事も難しいと
思うのですが、 今回の車両は人為的ミスもあるのですが
侮るなかれインナープライマリーベアリングです。
 
 
昨夜に無事トラブルなく帰ってきたと来店頂きました。
以前から指摘させて頂いていた持病は確実に悪化していたので
後日のDock inの予約をいただきましたが、ロングツーリングノントラブルで走りきってもらえると修理させて頂いている自分の自信にもなります。
 
ありがとう御座いました。