エンジンオーバーホール続き

74FXE様エンジンオーバーホールの続きです。

リフターとリフターブロックのクリアランスXでオーバーサイズにボーリングホーニング仕上げしました。

シリンダーヘッド組んでしまう前の方がピストンの上死点位置を取りやすいのでこの段階でバルブタイミングを調整します。
色々な種類の特殊工具や自作でタイミングマークの対角に精密にマーキングが入れられる治具を作製したりありとあらゆる方法を試しましたが、一発で決まる工具は無かったです。
とりあえず一旦特殊工具基準でカムギヤ圧力して実測値からズラして調整する他に方法はないと思います。

他何も問題無いエンジンなのにバルタイ１つで調子を崩しているエンジンは実際結構有ります。
バルブタイミングで全て解決はしませんが、こぼすとイマイチなエンジンに仕上がってしまうポイントではあります。

リアシリンダーヘッドエキゾーストマウント
ヘリサート上がって来ているな〜位に思っていましたがネジ山まで上がってしまっていたので溶接盛り再生しました。
本来バルブシートカットやヘッドガスケット面研前にやるべき事ですが、熱による歪みに気を付けて溶接盛りしました。

プラグホールは過去のネジ山上がりでスリーブを作製し修理されていましたがアルミスリーブでアルミに直にタップ立てられていましたが、プラグやドレンボルトの様に頻繁にメンテナンスで脱着を繰り返す箇所はアルミ直タップではもたないので鉄スリーブタイプのスレッドリペアを行っています。　コイルタイプのヘリサートもこの様な箇所には不向きです。

GLORY ENGINEERING

神奈川県横浜市港北区新吉田町5331

TEL 045-620-2317

←「エンジンオーバーホールの続き」前の記事へ　　次の記事へ「エンジンオーバーホールの続き」→